==2005年2月のFDH計画==進行中〜


2005年2月4日 「表側」ほぼ完成

縫い合わせました縫い合わせた片面その1縫い合わせた片面その2

これまで縫った「部品」を縫い合わせ、1枚に繋がりました(写真左)。前回「これからは私の出番が減る」宣言をしたのですが、今日もミシンと格闘しました。丈夫にするために何枚も布を重ねた部分があるので、ミシンが言うことを聞かずに針が立ち往生したり、勝手に縫いやすい方に曲がってしまったり。ミシンで縫う前の仕付け縫いも、かなりの部分、自分でやりました。これまで30数年間に生きてきた間に触った時間より、この1週間で待ち針を触った時間の方が絶対に長いと思います。
その次の写真2枚は、これを半分に折り曲げて片面ずつ撮影。「FDH」の胸ロゴは左右下をきっちり縫い付け、ポケットの体裁が整いました。もう1枚の「Hawks 1989」の面。この文字を見ながら、なぜ私はそんなにまでこのジャンパーの背中にあった文字が好きなのだろうかと考えました。文字配列のバランスや色合いなどが気に入っているのはもちろんですが、よ〜く見るとここには企業名がない。かろうじて「FDH」の「D」が企業名のイニシャルです。知らぬ間に、これが私の心をつかんでしまったのではないか、と思いました。例えていうなら、JEF市原の「F」(これも昨年「ジェフ千葉」と改称してしまいましたが)。親会社の控えめさから、あえて「古河のエフ」と口に出してみたくなってしまいます。
この、企業名を消しつつ球団経営をする方向をダイエーは考えていただけに、返す返すも惜しい。ま、恨み言は言いますまい。「柔銀行」を連呼されてると(そういう宣伝が大切なことは重々分かっているつもりですが)、なんだかなあという気持ちが生まれてしまっても仕方ない部分もあるでしょう。どうですか、ホークスファンの皆様。

ぼんやりと輪郭が

さて、次の写真。ちょうど中国新聞を2つ折りにしたものより少しだけ大きいですね。中国新聞でなくてもA2の新聞はどれも同じ大きさではありますが、やはりここは中国新聞。あれれ、材料のひもを半円形に置いてみたら…。何を作っているのかが分かり、完成形が想像できそうな感じになってきました。すぐにでも完成しそうな気がしないでもないですが、休日に少しずつ教えを請いながらの作業ですので、そんなに劇的には動きません。残念。切腹。何を斬っているのやら。


2005年2月6日 ボロは着てても心はニシキヘビ

ニシキヘビ風のひも

がおー、双頭のニシキヘビだぞお! ひも2本にバックルを縫い付けました。いい感じになってきたので、とぐろを巻かせて写真撮影。このレインボーカラーのひも、いいですねえ。「自分は地味めの物が似合う」と思ってしまうから地味になるのであって、「派手も似合うぞー」と心の中で叫んでみれば、あ〜ら不思議。似合うようになるものです。だから私は、愛車は2台とも赤。老け込むにはまだ早い。

裏の裏は・・・裏の表だと・・・

左側は裏地の裏側。裏の裏といっても表ではありません。せっかくレインボーカラーのひもを選んだのですが、色々と設計変更を重ねるうち、裏地の裏に縫い付けることになりました。よって、このひもはほとんど目に触れるところには出てきません。右側は裏地の表側、すなわち開くと目に触れる方。チェック好きなので、裏地全体をこれにしてみました。表側は地味なんですけどね。真っ黒い学生服の裏地に竜の刺繍がしてあるのと似ています。本日の作業はFDHとは全く無関係の場所ばかり。


2005年2月7日 表と裏が一緒になって

日付を「7日」としましたが、実際には6日の作業から続けてミシンに向かっていました。あまりにだらだら長く書くのも嫌なので、カレンダー上の日付に合わせて行を改めます。夜はどんどん、更けていきます。早いもんだ。

表と裏がひとつになって

2月4日に表地の縫い合わせが完成、そして6日に裏地の縫い合わせが完成。今日はいよいよ、これをひとつに縫い合わせます。まず、模様のある部分同士、つまり最終的には見える面同士を合わせて縫います(縫う作業中は隠れる面しか見えない)。この時、返し口と呼ばれる少しだけ縫わない部分を作り、最後にうらぁ〜!とひっくり返します。ほんの数時間前まで、そんなことができるとは知りませんでしたが、本を見て理解しました。
順調に縫い終え、さあひっくり返す時。返し口があまりに小さく、なかなか出てきません。エスパー伊東がなかなかバッグに入らないときを思い出しました。できれば、へらちょんぺの早脱ぎのように一瞬で表になって欲しいのですが。返す作業は例えて言うなら、シャツの右手のそでの部分だけを使って着てみろ、みたいな感じ。
そうこうするうち、本日までの作業の最終形が、この写真。お察しの通り、目的のブツは「バッグ」です。けれど、持ち手の部分が縫い合わされていませんねえ。ここ、ポイントです。持ち手のひもがブラブラになっているのは、あるアイデアから。オーダーメードなのですから(オーダーを出すのも聞くのも自分ですけど)市販品とはちと違う、自分ならではの使い勝手を求めたいものです。自分の意図通りにできあがるかは、今後の楽しみ。


さらに引き続き2005年2月7日昼 完成(仮)

仕上げを残し7日未明に就寝。数時間の睡眠を経て、出社の準備をしていたら電話。「原稿が揃うのが遅くなるから、夕方ぐらいに来て」。不思議な会社ですねえ、電話一本で出社時間が変わります。あたしゃフリーの編集者ではないっつーの。それはともかく。出社までの時間が余ってしまったので、その時間を使ってFDH計画の仕上げをすることにしました。

バッグ完成

とりあえず、肌身離さずFDH計画が完成(仮)。持ち運べる形になったので、必要な荷物を詰め込み、出社。

上から見た図持ち手の部分

1日使ってみて、いくつかの不具合が分かりました。左は上から見た写真。口が外向きに広がっているのが分かります。これは事前にある程度の予想はできていたのですが、やや予想を上回る失敗点。その理由がよく分かるのが右の写真。このFDH計画は「スタジャンを別の形で蘇らせる」ことを第一の目的としました。「Hawks」の刺繍の上に縫い目が来ないよう、裏地布に持ち手を縫い付け、最後に中折りして縫った結果、持ち手が内向きになり、口が外に広がる結果となりました。持ち手と中折りの部分をもう一度縫えば簡単に済みそうですが、ここは既に6枚の布が重なっている場所。さらに持ち手のひもを縫うとなれば7枚。6枚でもかなり苦労したのに、7枚はもうミシンもお手上げですな。何か方策を考えます。
それは置いておいて。裏地に見えるチェック柄。これがなかなか良い。生地も丈夫そうだし、見た目も好みだし、このバッグを持っていれば、どこに行くにもルンルン(死語)になれそう。
FDH計画はまだ「完成(仮)」。少しずつ改良を加えていきます。あ、そうそう、私と面識のある方。私がこのバッグを持っているのを発見したら「それ、カッコいいですね」と話し掛けてみてください。楽しい気分になりますよ〜、私が。

プロジェクトはまだ終了しません。洋裁って面白い。次なる創作物の構想が既に沸いてきました。絵を描かねば。


2005年2月9日 微調整

マジックテープを張る

実際に使用してみて、口が外に広がるという難点が発見されました。その難点を解消し、さらに使い勝手を向上させるため、当初から計画していたマジックテープを縫い付けました。写真ではチェックの裏地とともに、4カ所見える水色の四角がマジックテープ。なぜ片面1枚ずつではなく、中央部分を残して2枚ずつにしたのか。その理由は単純、表側の「FDH」のロゴに縫い目が来ないようにするため。ここは使い勝手より見た目優先。このプロジェクトの目的は「肌身離さずFDH」なのですから。
縫い物を始めた当初、ミシンの糸の通し方や縫い方などさっぱり分からず、妻が横にいてくれなければ何もできませんでしたが、使っているうちに慣れ、今日は妻に相談することなく作業を完了しました。夫婦の会話の時間を生み出すためには、わざと尋ねるという技法も必要なのかもしれませんが…。

こういう使い方も想定していました

さて。持ち手すべてをバッグと縫い合わせず、バックルで留めるようにした理由をまだ説明していませんでした。それを説明するのがこの写真。歩いている時は普通のバッグのように、自転車に乗っている時は、運転の邪魔にならないように。持ち手を一瞬で動かせるようにしたのは、通勤時のこういう使い方を想定していたからです。いやあ、こうやってハンドルに掛けてみると、自分の予想通りの出来ですな。これは良い。使い勝手と美しさを合わせ持ちます。これぐらいの大きさがあれば、ダイコンやゴボウを入れることもできますし、買い物用トートバッグとしても十分に使えそうです。よくやった、私。


使用前、使用後

もう一度スタジャンを完成(仮)バッグを

やぶれたよれよれのスタジャン(左)と、縫い立ての思い入れたっぷりのバッグ(右)。使用前、使用後(というか、縫う前、縫った後)の写真を並べてみます。自画自賛というのはあまり格好いいものではありませんが、この2枚の写真を見ていると、自賛したくもなるというもの。1989年から始った福岡のホークス。これからもホークスは永遠です(…と思いたい)。


2005年2月22日 新プロジェクト始動

 バッグが完成し、毎日持ち運ぶ日々。持ち手を変えられるというアイディアは我ながら秀逸で、使い勝手もいい。実用新案と特許申請を検討中。あ、こんなこと書いたら、誰かが先に申請しちゃうかも。

ハリーホークの絵

 終了したプロジェクトにいつまでもしがみつくわけにもいかないので、新たなプロジェクト開始。次なるFDH計画は「肌身離さずハリーホーク」計画。まずは鉛筆でイラスト描き。真っ白の紙に鉛筆というのは、カメラ泣かせですね。まだスキャナが普及していないころ、一眼レフカメラを使い、提供写真を接写していたころを思い出しました。ハリーホークの商標権って、そのままソフトバンクに移ったのでしょうか。「SoftBank」の文字をあしらった帽子をかぶっていないので、許してくれません? というか、個人が楽しむレベルで描くのは許してもらえるはず。
 さあ、ここから何が出て来るのでしょう。楽しみですね。そうでもない? やってる本人が楽しみにしているからそれで良いのです。今度も気長に、休日を利用しながら進めます。


気が済むまで随時更新します

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